ブログ再開:コロナとオンライン学習

 知人に頼まれてある大学の非常勤講師を勤めることになりました。このホームページの連載講座「海・エネルギー・環境」はもともと、これにリンクする形で公開していこうと思ったもの。ところが、このコロナ騒ぎでオンライン学習に変更。全15コマ分の録音教材を作成し、学生はそれをダウンロードして学習するのです。毎回、課題を設けて、それに回答すると出席になるという方式です。

 さて、この教材作成がかなりたいへん。対面授業では、学生の反応を見ながら、時には雑談も挟みながらやっていけるのですが、双方向のオンラインならまだしも、今回のものはこちらから流すだけなので、相手の反応が分かりません。また、対面授業では言葉は残らないので、ちょっと不確かでも流してしまうのですが、オンラインだときっちりと記録されているので、へんなことは言えません。話を進めていくと、あれっ、これって正しかったっけ、と知識の不確かさに気づくことしばしばで、そのたびに確認作業に入ります。それに、このところ久しく講演もやっていなかったため、原稿を作らずに説明を始めると、詰まったり、言い忘れに気づいたりで、そのたびにその部分をやり直す事になります。とはいって、しゃべる原稿を90分×15回分作る気にもならずで、そのまま実行。20分の教材を作るのに4時間かかることもありました。しゃべり始めの間違いはすぐに止めればいいのでよいとしても、最後の方で間違うとまた長いしゃべりを繰り返さないといけません。これはいつになったら終わるのだろうと気持ちがあせると、また間違いを繰り返します。

 こんなことを何回も繰り返していると、そのうちに次第に舌がなめらかになってきました。ちょっとしたいい間違いも気にならなくなり、20分の教材が1時間くらいで完成するように。聞き返してみると、最初のものよりリアル感があって、わかりやすいし、説得力も上がっています。もちろん、アナウンサーのように流暢とはいきませんが、かえってメリハリがついていいと自画自賛。

 というわけで、なんとか作成した15回分を大学に提出して、授業開始となりました。こちらは暇になったので、ブログ再開。教材作成のために中断していた連載講座も再開したいと思います。教材作成中に間違いに気づいたところや、説明がよくないと思うところも多数あり、始めから手を入れてやろうかと思っています。と、いうことで乞うご期待。

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