ブログ再々回

先の更新が10月1日だったから、3ヶ月空いてしまいました。

実はその間にいろんな事があったのです。私的な事で恐縮ですが、昨年の11月22日に最愛の妻をガンで失いました。

ガン宣告から3年、分かった時にはすでにステージ4になっていて、使えるのは抗がん剤のみでした。幸い分子標的薬という良い薬があり、これが2年2ヶ月効きました。副作用も小さく、実にいい薬でしたが、去年の2月頃には効かなくなってしまいました。普通の化学療法剤を2種類試しましたが、副作用ばかりでガンを抑えることはできませんでした。9月からは使える薬が無くなり、自宅での緩和療法に移行しました。そして、それから3ヶ月で亡くなったのです。最初のうちは非常に調子が良かったので、いつかは別れの日が来るとは知りながら、だいぶ先の事だろうと思い始めていました。でも、その日は思いのほか早くやってきたのです。

妻を亡くしてから1ヶ月あまり、悲しみを紛らわせるために、普通の生活を続けようと、炊事、洗濯、掃除と家事に専念しました。少しは落ち着いてきたとはいうものの、なかなか悲しみから逃れることはできません。

年も令和3年に改まり、もうすぐ四十九日の法要となります。これを機会に再びこのブログを開始してみようと思い立ちました。昨年1年間、妻の看病をしながら、非常勤講師を勤める大学の講義資料を準備しました。先に書いたようにコロナのせいでオンライン授業となり、普通の講義以上に手間がかかりました。しかし、その間、とても充実していたのです。「海洋エネルギー」というこれまで部分的にしか取り扱ってこなかったテーマだったので、かなり調べなければなりませんでしたが、その調査自体が楽しかったのです。やはり、私は調査・研究をしているのが一番なのです。だから、これからも続けていこうとブログの再開を決意しました。

というわけですが、この3ヶ月の間に日本のエネルギー・環境戦略はなんと激変していたのです。政府が2050年に二酸化炭素実質ゼロエミッションを宣言し、洋上風力の大量導入に舵を切ったのです。エネルギー資源のない日本、原子力と化石燃料に軸足を置いていて、再生可能エネルギーになかなか踏み出せなかったのに、この数ヶ月で激変してしまったのです。これはいったいどうしたことでしょう! これまでは、そんな保守的なエネルギー環境政策でどうするのかと思っていたのですが、今度は本当にできるのだろうかと心配になっています。かなり綿密な検討が必要です。

ということで、環境・エネルギー分野のこれからの動きに注目しつつ、日本としてどうするのがいいのかいろいろと考えてみたいと思っています。また、連載講座の「海・エネルギー・環境」もこの政府の動きを踏まえて書いていこうと思います。

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