はじめに コラム Sea、Ocean、Marine、Offshore の違いは?

「海」関する言葉を整理しておきましょう。

  • ocean:「大洋」広大な海を意味する名詞
  • sea:ocean よりは小さくて身近な海を表す名詞
  • marine:「海の」「海に関係する」という意味の形容詞 ⇒ marine sports、marine technology、marine biology
  • offshore:形容詞として、「海岸から離れた場所にある」。日本語では「沖合」「洋上」と訳すことが多いが、「沖合」だとかなり岸から離れているイメージがあるし、「洋上」だと海面上のイメージがつきまとう。offshore は海岸からただ離れていればいいので「海域」が適当か。逆は “onshore”。⇒ offshore wind energy, offshore petroleum production, offshore renewables

 本講座に関係する用語は以下のようになります。

  • Ocean energy:maine energy ということもある。ocean は名詞の形容詞的用法。海洋が持つエネルギーを表す言葉で、「波力」「潮流」「海流」「海洋温度差」「塩分濃度差」などのエネルギーを指す
  • Offshore Renewable Energy:洋上風力・太陽光や海洋エネルギーなど、「海域」の再生可能エネルギー全部を指す

 …とすると、この講座は「洋上風力」も扱っているので、”offshore renewable energy” ということになります。これをどのように訳しているのかネットで調べると、「洋上再生可能エネルギー」「海洋再生可能エネルギー」の 2 つが出てきました。「洋上」だと “ocean energy” が含まれないニュアンスがあるし、「海洋再生可能エネルギー」だと、「海洋エネルギー」と混同しやすいという問題があります。そこで、あまり使われていないのですが、「海域再生可能エネルギー」という用語を使うのが適切だと思います。

 そこで、本講座では “offshore renewable energy” には「海域再生可能エネルギー」、 “ocean energy” には「海洋エネルギー」という用語を用い、区別して使いたいと思います。(ただし、最初のうちはこの区別が明確でなかったので、区別が十分なされていない箇所も残っているかもしれません。順次改訂していきます)。

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